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過払い金とは、サラ金などの債権者に返済し過ぎたお金のことです。知らないと損するかもしれない過払い金返還請求について、詳しく説明していきます。
過払い金が発生するしくみ
グレーゾーン金利が過払い金の根源
過払い金が発生するのは、利息制限法と出資法という2つの法律があるためです。
利息制限法では上限金利を15~20%に定めているのに対して、出資法では29.2%と定めています。そのため、多くの貸金業者が、利息制限法の上限金利以上、出資法の上限金利以下の違法な金利を取っていました。これが「グレーゾーン金利」と呼ばれるものです。
貸金業者から利息制限法の上限金利(15~20%)を超える利息で5年以上借入れしている方は、過払い金が発生している可能性があります。返し過ぎたお金は、過払い金返還請求をすることで取り戻すことが可能なのです。
借金返済から10年で時効になってしまう
過払い金の返還請求はなるべく早めにすることをおすすめします。というのも、借金を完済してから10年が経つと、時効により過払い金の返還請求できなくなってしまうのです。
過払い金返還によって借金が減額できたり、利息を計算し直してみたらすでに返済は終わっていたりすることもありますので、この機会を逃さずに、心当たりのある方はぜひ一度調べてみてくださいね。
過払い金返還請求をする条件は?
返還請求をするには、以下のような条件があります。誰でも請求できるというわけではありません。
- 完済から10年以内である。
- 初めて過払い請求をする。
- 3年以上の返済履歴がある。
- 利用しているクレジットが利息制限法の金利を超えている。
よく分からない方は弁護士など専門家に相談しよう
こうした条件に該当するかどうかも初めての人には分からないでしょうし、それなりに年数が経っていれば何から手をつければいいのか、見当もつかないのではないでしょうか。
そんな時に頼りになるのはやはり法律のプロである弁護士事務所。過払い金返還請求の相談には無料で応じてくれる事務所もあるので、ちょっとでも心当たりがあるなら、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。