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過払い金は、自分で計算して調べることも可能です。ここでは、「引き直し計算」という方法を使って、過払い金を計算するやり方を紹介していきます。
引き直し計算で過払い金を調べる方法
まず、過払い金が発生するのは、利息制限法(上限金利15~20%)と出資法(上限金利29.2%)という2つの法律で定められた上限金利に違いがあるためです。
この矛盾を巧みに利用して、利息制限法の上限金利以上、出資法の上限金利以下の違法な利息を取っている貸金業者が多く存在しています。そのため、本来なら返済しなくてよいお金まで支払っている可能性があるのです。
過払い金の計算は、今まで支払ってきた返済額や金利を調べて、それを利息制限法に基づいて引き直し計算することで分かります。
過払い金計算例
では、簡単に過払い金を計算してみましょう。
例えば、貸金業者から利率29.2%で100万円を借りたとします。それを1年後に返済する場合、利息が29万2000円(100万円×29.2%)となり、返済額は129万2000円です。
しかし、利息制限法で計算すると、1年後に返済する場合の利息は15万円(100万円×15%)で、115万円を返済すればよいことになります。
よって、129万2000円を返済した方は、14万2000円(129万2000千円-115万円)の過払い金が発生していることが分かります。
引き直し計算することで過払い金が分かりますが、実際には月返済や借り増しなどがあり、もっと複雑な計算が必要です。
よく分からない場合は専門家へ相談を
複雑な計算で過払い金を調べるためには、引き直し計算ソフトなどを利用する方法もあります。
借入れした日時や借金額、月々の返済額、利率などを入力して、過払い金を算出するものです。
また、弁護士や司法書士など専門家に計算してもらう方法もあります。計算が複雑でよく分からない場合は、専門家に相談してみると良いでしょう。